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パチンコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 パチンコとは、ほぼ垂直に立つ、多数の釘が打たれた盤面に、小さな鋼球を弾き入れてこれを特定の入賞口に入れる遊技(ゲーム)である。遊技機(ゲーム機)そのものは「パチンコ台」と呼ばれる。パチンコ設備を設けた施設は、最も一般的には、「パチンコ店」または「パチンコ屋」と呼ばれるが、パチンコ業界やパチンコ雑誌、ファンの間では、モダンで明るい印象となることを意図して「パーラー」と呼ぶ例もある。このような遊技施設は、1930年に最初の店舗が開店し、その後第二次世界大戦時は賭博として一時は全面禁止となったが、終戦後に復活した。

客にパチンコをさせる営業(以下「パチンコ営業」)は日本では、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「風営法」) [1]第二条第一項第七号で「設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業」として定める風俗営業である [2]。営業者は客が遊技の結果で得た鋼球を賞品と交換する。風俗営業者として、十八歳未満の者について、営業所に立ち入ってはならない旨を入り口に表示するよう義務づけられる(風営法第十八条)とともに、客として立ち入らせることを禁じられている(風営法第二十二条第一項第五号)。パチンコ遊技施設は、現在ではギャンブル的要素を持った庶民の身近な娯楽施設として都市や地方を問わず国内各地にくまなく存在しているが、同時に多くの社会的問題も抱えている(→パチンコ#問題点参照)。パチンコ店以外では、ゲームセンター露店などにてもパチンコ台が、設置、運営される。コンシューマ分野においては、中古のパチンコ台を個人向けに売買する市場があり、また、このようなパチンコ台の特徴を模した玩具や、シミュレーションゲームとしてのビデオゲームもある。

 

風俗営業としてのパチンコ営業 [編集]

ゲーム概要 [編集]

パチンコ台は、多くは木製の板に多数の真鍮製の釘が打ち込まれた盤をほぼ垂直に立て(この立てた盤の傾斜を「ネカセ」と呼ぶ)、前面を二重のガラス板で覆い、ここに直径11mm、重さ5gのパチンコ球と呼ばれる鋼球を据え付けられている発射装置によって弾き入れる。弾かれた球は、盤面上の釘や羽根、回転体などの構造物に当たりながら複雑な軌跡で下に落ち、この間に球が入賞口(セーフ穴)に入ると、1個から15個の、規定数の入賞球を獲得することができる。盤面には、遊技の妙味を増すために、「役物(ヤクモノ)」と呼ばれる特別な入賞口や仕掛けが施されている。役物は機械仕掛け・電気仕掛けにとどまらず、近年ではデジタル部品を駆使したデジパチと呼ばれるハイテク度の強い機種が主流である。

遊技料金 [編集]

パチンコ遊技料金は、国家公安委員会規則である風営法施行規則で玉1個につき4円以下と定められており(2008年8月1日現在) [3]、最低の貸し出し単位は25個(100円)である。ただし業界の監督官庁である警察庁は、2000年12月に「消費税分は1個4円以内という制限に含まれない」との見解を示しているため、一部店舗では100円で25玉に満たない貸し出しの可能性を検討している[4]1997年の消費税率改訂時には、貸し玉料金に消費税を上乗せ出来なかったホールは、売上以外に転嫁して自己負担する形になった。

近時「5銭パチンコ」「1円パチンコ」「2円パチンコ」として1玉1円ないし2円で貸し出している店舗もある。対応する台は、以前の人気台などの中古品が多い。少ない資金で長く遊べることを謳っており、客離れ対策として行われていると思われる。ただし、換金レートは貸出額と同額ではなく、4円貸出の場合より低いレートであることが多い。

社会とのつながり [編集]

レジャー白書2005に依れば、パチスロを含めた遊技への参加人口は1,790万人に及び、市場規模は29兆50億円である[5]パチンコチェーンストア協会によると、就業人口は約44万人であり、就業人口に対して売り上げが大きいとされる。現在は娯楽の多様化や、高くなったギャンブル性と依存性が指摘されるようになっていることから、ピークの参加人口からは年々減少傾向にある。

パチンコ店の業況 [編集]

2004年7月に改正された遊技規則の影響を受け、2004年6月以前に保安電子通信技術協会(保通協)の検定を通過したパチンコ遊技機やその他の遊技機は、遅くとも2007年9月末までに全て撤去することが義務付けられた。また大当たりの連チャンが人気だった4号機パチスロ機も同時に撤去対象となっており、これに伴いパチンコホールは入替のために多額の費用負担を強いられた上、射幸心を煽る遊技機の規制により大幅な客離れが見込まれたため、金融機関もパチンコ業界へのファイナンスに対し非常に慎重になった。そうしたあおりを受け、2007年4月27日には業界第6位のダイエー(本社・会津若松市)が東京地方裁判所民事再生法の適用を申請したことを代表に、2007年度のパチンコ店倒産件数は前年比37.1%増の大幅増加となった[6]

景品交換 [編集]

風俗営業としてのパチンコ営業では、客が遊技の結果で得た玉などを賞品と交換する[7]。風営法は営業者に、現金や有価証券を賞品として提供することや客に提供した賞品を買い取ることを禁じたり(23条1項)[8]、賞品の価格の最高限度に関する基準(国家公安委員会規則で定める。2008年8月1日現在で1万円 [9])に従った営業を義務づけ(19条)たりして、パチンコの射幸性を抑制している。

提供される賞品は、一般的に、「一般景品」と、「特殊景品」の2種類に大別される。

一般景品 [編集]

風営法施行規則35条2項2号では景品として「客が一般に日常生活の用に供すると考えられる物品のうちから、できる限り多くの種類のものを取りそろえておくこと」を店舗に求めている。そのため、タバコや菓子のほか、店によってネクタイハンカチ靴下などの洋装小物、電気製品、化粧品大衆薬アクセサリーCDDVD食料品など様々で、大型のパチンコ店内の景品交換コーナーは小型のスーパーマーケットにも似る。

なお警察庁では2006年12月に、パチンコ景品として最低500種類以上(ホールの設置台数が500台以上の場合はその台数と同数以上の種類。うち最低200種類は実物を展示)、品目としては家庭用品・衣料品・食料品・教養娯楽用品・嗜好品・身の回り品・その他の7品目中5品目以上を取り揃えるよう求める通達を出している[10]

特殊景品 [編集]

 
特殊景品の一例

特殊景品とは、パチンコ店外に設置されている、各都道府県の公安委員会に古物商の許可を受けた景品買取所に売却することを前提とする景品を指す。これによりパチンコはギャンブル的な要素を持つとされている[11]。しかし、前出した風営法23条1項の禁止規定があるので、パチンコ店が景品交換所を経営することはできない。そのため、パチンコ業界はパチンコがギャンブルでは無いという建前で、三店方式(もしくは四店方式)と呼ばれる方法を採っている。

  • ホールは客の出玉を特殊景品と交換
  • 客は特殊景品を景品交換所に持参すると、古物商である景品交換所は特殊景品を現金で買い取り
  • 景品問屋が景品交換所から特殊景品を買い取り、ホールに卸す

四店方式の場合は、ホール、景品交換所、集荷業者、卸業者と経由する[12]

つまり、法律的な位置づけでは「古物の売買」になり換金にはあたらないとされ、ホール、景品交換所、景品問屋の三店がまったく違う経営主体という建前のもと、パチンコ業界は違法性を逃れている。しかし、神奈川県川崎市高津区のパチンコの景品交換所では「持ち込まれた景品に偽物が混じっていた」として、偽造景品による詐欺事件[13]が発覚したが、この被害届が景品交換所ではなく、ホールから届出されていた。景品交換所とホールの関係が証明されたにも関わらず、神奈川県警は取締りを行っていないことや、パチンコ店チェーンがジャスダック証券取引所に株式上場を求めたところ、「出玉の景品を換金する業界慣行の合法性があいまいなため、投資家保護を果たせない。」として上場を認めない[14]など、様々な疑義が提示されてはいるものの、検察が、パチンコを賭博罪として起訴した例は無く、裁判所によって、パチンコ及び三店方式が、刑法の賭博罪に当たるかどうかについての判断は示されていない。

2007年には、東京都で使用される特殊景品である地金の価格上昇のため、出玉を交換した結果として得られる特殊景品を景品交換所に持ち込むよりも通常の貴金属店に持ち込んだほうが価格が高くなる、という逆転現象が起きたため(このため一部では「単純に現金を玉(メダル)に交換して景品を受け取り売却するだけで儲かる」とも噂された)、急遽金地金景品の流通価格が値上げされた[15]。しかしこの際に取られた対応は、旧価格で交換された景品の交換所への持込を防ぐために「値上げ後の対象景品にシールを貼る」だけというものであり、今後金価格がさらに上昇した場合には同様の問題が再燃する可能性が高い。また「シールの貼付により自動払い出し機に不具合が出る」「一部の問屋が金地金景品を抱え込み、それ以外の問屋の営業に支障が出ている」などの問題も報告されており[16]、システムの運営が懸念されている。

遊技機 [編集]

1970年代後半頃までのパチンコ台は、玉を弾くスプリングを戻す強さの加減をレバーを使って手動で行いながら一発一発打っていた。現在のパチンコ台は玉の自動射出機構を備えており、ハンドルに手を添えるだけで玉を打つことができる。玉の射出頻度は、パチンコで0.6秒に1発、アレパチでは0.5秒に1発以内と規定されている。ハンドルに手を添えている間は永続的に玉が射出されるため、射出を一時的に停止させる押しボタンが、ハンドルの付近に搭載されている。

パチンコ遊技には最低限の技術介入が求められるため、ハンドルを器具などで固定する遊技方法を防止する目的として、ハンドルには、素手で触れていることを検知するセンサーが取り付けられている。

CR機[17]の導入以降、1回の大当たり(特賞)の入賞球を増やしたり、確率変動(確変)を導入して大当たりの確率を高める代わりに特賞以外の入賞球を減らすなど、射幸心を煽る傾向にある。本来の風営法では客に射幸心をそそるおそれのある遊技機を禁止しているのにも関わらず、脱税対策を建前としたCR機の普及の為に、射幸心を煽る傾向にある遊技機を認可したことが原因であると言われる[5]

近年のパチンコ台では、タイアップ機と呼ばれる、かつてのアニメーション・特撮ドラマなど子供向けキャラクターを題材にしたもの、あるいは著名芸能人が監修またはモチーフとするものが殆どを占めている[要出典]。特に2006年あたりから、超一流の人気歌手・人気アイドルとタイアップした機種が目立って増加している[要出典]

実際2007年度のJASRAC賞で銀賞を受賞した「エヴァンゲリオンBGM」においては、パチンコ・パチスロでの著作権使用料が同楽曲の使用料全体の44%を占めており、パチンコ台から得られる版権収入がカラオケ着うた等と並んで音楽業界において無視できない金額となってきたことを示している[18]

インターネット上では近年のパチンコ台をゲームにしたパチンコゲームと呼ばれるものも人気を集めている。

しかし、一方でパチンコ台の題材にアニメが使われる事についてアニメの原作ファンの否定的な意見も存在する[要出典]

遊技機は国家公安委員会の指定試験機関である保安電子通信技術協会によって規定上の条件を満たしているか試験が行われ、その後各都道府県の公安委員会の検定を受け、その後ホールに設置され、ホール所轄の警察が試験を行う。全ての試験を合格して初めて客が遊技することが可能となる。

検定の有効期間は3年間とされ、有効期間を過ぎた遊技機は現行法下の遊技機については設置は可能だが、検定が満了しているため変更が一切認められない。そのため故障などの場合は、部品などの交換や修理が出来ないため、故障のまま放置するか、新しい遊技機と入れ替える必要がある(故障したまま稼動を続けることは出来ない)。 なお、「みなし機」撤去は、法が改正され遊技機の基準を満たさなくなったために行われたものであり、現行法が改正されない限り、現行法下での検定を合格した遊技機は、検定期間が満了した際に撤去しなければならない、ということではない。

  • また、現行機については、認定を受けることで、認定日から更に3年間、設置運用(部品交換等の変更可)が認められる。

現在の遊技機は、以下の基準に沿って作られている。

  • 大当たり確率が最低でも1/400以上。また、異なる確率を採用する場合(確率変動や、始動口で異なる確率にする場合)、2種類までの確率を採用できる。
  • 1回の確率変動で獲得できる平均出玉は8000個以下。
  • 総出玉のうち、役物による出玉(役物比率)が60%以下。
  • 打ち込み6000個(1時間)の出玉率の上限は300%、打ち込み60000個(10時間)での出玉率の上限が200%、下限が50%。
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